Q&A
SDF工法について教えてください。
A1 )概要
SDF工法は,従来のPIP(パイプ・イン・パイプ)工法では対応できない口径(800mm未満)に対応可能な中小口径管専用の管路更新工法です。
軌道下や河川下の伏越し配管,交通量が多い道路横断部,他企業の埋設管が輻輳している場所等,開削による更新が困難な場所で管路更新を行う際には非常に有効な工法であると言えます。
A2 )SDF工法の特長
SDF工法の特長は以下のとおりです。
- 鋼管と同様,耐震性に優れている。
- 材質がステンレス鋼のため,耐食性,耐久性に優れている。
- 既設管の曲がり角度を選ばず挿入可能のため,立坑の数を少なくできる。
- 50mを超える長尺管の製作が可能なため,施工時間が短縮される。
- 立坑を小さくできるため,建設発生土や産業廃棄物の発生を抑制でき,路面復旧範囲を限定することでコスト縮減ができる。
A3 )ステンレス・フレキ管について
SDF工法に使用するステンレス・フレキ管は,図-1に示すようにチューブ,ブレード,端管,ネックリング,ブレード押え,保護テープ,保護スリーブから構成されます。口径により耐引張性能は異なりますが,使用圧力は静水圧で1.0MPa(水撃圧を考慮した場合,1.5MPa)以下での適用となります。また,微生物腐食が生じる可能性があるため,塩素殺菌がなされていない上水道以外の管路については,適用範囲外とされています。
A4 )施工方法
施工フローは概ね以下のとおりです。
- 立坑築造・既設管切断
- 通線
- 引込み設備設置
- 既設管内清掃・既設管延長測定
- 引込み・溶接・放射線透過検査(溶接部)
- 絶縁フランジ施工(管端部)
- グラウト充填
図-1 ステンレス・フレキ管の断面例
図-2 施工要領図
資料ダウンロード
- ステンレス・フレキ管による中小口径管路更新工法 (PDF)
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