WSP

Q&A

パイプ・イン・パイプ工法は,どの程度の口径まで対応できますか? また管の長さは?

1. 口径について
パイプ・イン・パイプ工法は, 新設管を旧管内へ引き込み更新する工法です。管内からの施工となるため, 新設管の内径がある程度確保されていないと作業できません。そこで, 作業環境を確保するために必要な新設管の最小口径は, 一般的に800mmとしています。

口径800mm未満の新設管については, 鋼管内での溶接および塗装作業にあたって, 十分な安全対策を行うことを前提に, 既設管の線形や施工延長など, 現場の状況により施工の可否を判断する必要があります。
また, 巻き込み鋼管については, さらに縮径した形状での配管作業や拡管作業となることから, より慎重な判断が必要となります。
※なお、WSPでは, 口径800mm未満の管内作業に関して, 法的に問題がないことを確認済みです。

口径の上限値については特に制限はありません。最大口径としては4500mmの実績があります。

2. 管長について
普通鋼管の場合には埋設管と同様な標準管長を用います(表-1参照)。
しかしながら, 巻き込み鋼管の場合には, 鋼板による製造となりますので表-2に示す管長となります。

ただし, 設問F-4で詳細を説明しているように, パイプ・イン・パイプ工法では既設管の継手角度(不陸)や曲管等がありますので, 新設管の通過検討が必要となります。この通過検討結果にしたがって, 管長を決定します。

表-1 (JIS G 3443-1参照)
口径 管長
800A~2,500A 6,000mm
2,600A~3,000A 4,000mm

*3,000A以上の口径についてはメーカー確認により決定

表-2 巻き込み鋼管の場合
口径 管長
1,650A未満 6,000mm
1,650A以上 4,000mm
 *3,000A以上の口径についてはメーカー確認により決定

PDF形式の文書の閲覧には『Adobe Reader』が必要です。
Adobeのサイトからダウンロードできます。

〒102-0074 東京都千代田区九段南4-8-9 日本水道会館 MAP
TEL 03-3264-1855 FAX 03-3264-1856

Copyright(c) 2012 Japan Water Steel Pipe Association