Q&A
水輸送用鋼管の特徴について教えてください。
水輸送用鋼管は, 鋼を用いて製造された水輸送用配管材料のひとつです。 表-1 にはその規格ならびに主な機械的をまとめて示します。
名称・規格 | 記号 | 適用範囲 呼び径(A) |
引張強さ N/mm2 |
伸び(%) | |
---|---|---|---|---|---|
縦 | 横 | ||||
JIS G 3443-1 水輸送用塗覆装鋼管 第1部:直管 |
STW290 | 80~300 | 290以上 | 30以上 | 25以上 |
STW370 | 80~300 | 370以上 | 30以上 | 25以上 | |
STW400 | 350~3000 | 400以上 | - | 18以上 | |
JWWA G 117 水道用塗覆装鋼管 |
同上 | 同上 | 同上 | 同上 | 同上 |
JIS G 3452 配管用炭素鋼鋼管 |
SGP | 6~500 | 290以上 | 30以上 | 25以上 |
JIS G 3454 圧力配管用炭素鋼鋼管 |
STPG370 | 6~650 | 370以上 | 30以上 | 25以上 |
STPG410 | 410以上 | 25以上 | 20以上 | ||
JIS G 3457 配管用アーク溶接炭素鋼鋼管 |
STPY400 | 350~2000 | 400以上 | - | 18以上 |
水輸送用鋼管は, 高強度・高延性・高靱性といった鋼の特性から, 大きな内外圧に耐え, 不同沈下や地震による地盤の変形に追従する一体構造管路を溶接接合により構築することができます。 また, 任意な箇所での切断・溶接といった現場における臨機応変な対応が可能な優れた加工性と施工性を有しています。さらに, 特殊異形管や長尺管の製造はもちろんのこと, 内外圧の大きさに応じて任意の管厚を選択でき, 合理的かつ経済的な設計を可能とする配管材料です。