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用語集:や行

薬液注入工法: Chemical dosing method
地盤改良工法の一種。地盤強度を上げる材料として、水と反応して凝固する材料を使用する。
融接: Fusion welding
溶接状態において材料に機械的圧力を加えずに行う接合方法の総称で、溶融溶接の略称。この溶接には、アーク溶接、テルミット溶接、一部のガス溶接(ガス圧接は除く)などが含まれる。
溶接: Welding
2個以上の部材を、接合される部材間に連続性があるように熱、圧力またはその両方によって一体にする操作のこと。なお、溶加材は用いても、用いなくてもよい。
溶接開先: Welding groove
母材中または2つの母材の間に作られた、溝または間隙で、溶接するための空間として設けられたもの。溶接作業を容易にするため、または溶接継手の性能を向上させるため、さまざまな形状の溶接開先がある。それぞれの断面の現状によって、I形、V形、レ形などと呼んでいる。
溶接記号: Symbolic representation of welds
溶接する部分、側、方法、寸法、開先形状などを指示するための記号。溶接記号の方式には、米国式(AWS)、ISO式などがあり、それぞれ利用されている。わが国の溶接記号は、AWS式の系統で、JIS Z 3021に規定されている。
溶接効率: Joint efficiency
母材の強さと継手の強さとの比。通常、百分率で表す。
溶接軸: Axis of weld
溶接線に直角な溶接部断面の図心を通し、その断面に垂直な線。
溶接軸
溶接線: Weld line
ビード、溶接部を一つの線として表すときの仮定線。
溶接装置: Welding set、Welding equipment
溶接に用いる装置。welding setの方は、一般にいくつかの構成単位が集まったような装置、例えば、自動アーク溶接機などをいうことが多い。
溶接継手: Welding joint
メカニカル継手に対する名称で、溶接される継手または溶接後の継手をいう。水道用鋼管で適用される溶接継手は以下の通りである。 突合わせ継手: 2つの継手がほぼ同一の面内にある溶接継手。適用される溶接方法には、アーク溶接、電子ビーム溶接、フラッシュ溶接などがある。
溶接継手
溶接の有効長さ: Effective length of weld
計画寸法どおりの断面が存在する溶接部の全長。
溶接部のサイズ: Size of weld
溶接部の大きさを示す寸法で、すみ肉溶接部および突合せ溶接部について各々サイズが決められており、設計上用いている。例えば、鋼管の溶接はほとんどが突合せ溶接となり、そのサイズは開先の深さにルート部の溶込み深さを加えた寸法となる。その図は以下の通りである。
溶接部のサイズ
溶接フラックス: welding flux
溶接の際に作業を容易にし、かつ溶融金属を大気から遮断して、酸化や窒化を防止するとともに、精錬して酸化物その他の有害物を溶融金属から分離する目的で用いられる粉末状、またはペースト状の材料。セルロース、陶土、酸化チタン、イルミナイト、酸化鉄、炭酸カルシウム、二酸化マンガン、けい砂、などが溶接棒の仕様に合わせて使われている。
溶接変圧器: Welding transformer
溶接電流を供給するために用いる変圧器。電気溶接に必要な低電圧、大電流を得るために使用される変圧器で、アーク溶接用と抵抗溶接用とに分けられる。
溶接棒: Welding rod
棒状の溶加材の総称。大別して心線に被覆剤を塗布した被覆アーク溶接棒と、被覆を施していない裸溶接棒とがある。前者は、被覆アーク溶接で使用されるが、後者は、ガス溶接や手溶接で行うティグ溶接などで使用されることが多い。そしてガス溶接のときは、一般にガス溶接棒と呼ぶが、ティグ溶接やろう接などでは、一般に溶加材または溶加棒と呼んでいる。
溶接方法: Welding process
加圧の有無、溶加材の有無、母材を溶融するか、しないかなどの溶接の方法。溶接方法という語は、種々の溶接、例えばアーク溶接法、ガス溶接法、抵抗溶接法、鍛接法、テルミット溶接法、ろう接法というように溶接の仕方を分類し、説明するときに使用される。
余盛り: Excess welld metal
突合せまたはすみ肉溶接で必要寸法以上に表面から盛り上がった溶着金属。
余盛り
鋼管の場合、突合せ溶接の仕上がり状態における余盛高さは以下の通りとし、概観上のビード止端部は滑らかな形状としなければならない。
母材の板厚 余盛高さ
12.7 mm 以下の場合 3.2 mm 以下
12.7 mm を越える場合 4.8 mm 以下
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